【シー・ズーの歴史と魅力】チベットの守護獣から世界中に広まった犬種![犬図鑑 シーズー]1

犬図鑑(さ)

シーズーはどこからやってきたの?

シーズーは、チベット高原に起源を持つ犬種です。チベットでは、仏教の守護獣であるライオンに似せて作られた犬が多く存在していました。その中の一つが、ラサ・アプソという犬種です。 ラサ・アプソは、チベットの僧院で飼育されていた神聖な犬で、チベットと中国の国交のために中国の皇帝に贈られることがありました。中国では、ラサ・アプソはペキニーズという犬種と交配されました。ペキニーズは、中国の王宮で飼われていた犬種で、狮子狗(ししく)と呼ばれていました。狮子狗は、中国の神話に登場する獅子のような姿をした神獣で、魔除けや繁栄の象徴とされていました。ペキニーズは、この狮子狗に似せて作られた犬種だと言われています。 ラサ・アプソとペキニーズの交配によって、シーズーという犬種が誕生しました。シーズーは、ラサ・アプソの長い被毛とペキニーズの短い鼻を受け継ぎました。シーズーは、中国の王宮で大切に飼われ、狮子狗と同じく神聖な存在として扱われました。シーズーは、中国語で「獅子」を意味する「獅子狗(シーズークヮ)」と呼ばれるようになりました。

シーズーはどうやって世界に広まったの?

シーズーは、中国の王宮で門外不出の犬種でしたが、19世紀末に中国が西洋列強に侵略されたことで、その状況が変わりました。西洋の軍隊が中国の王宮を占領した際に、シーズーは多くが殺されたり逃げ出したりしましたが、一部はイギリス人によって保護されました。 イギリスでは、シーズーはチベタン・ライオン・ドッグという名前で登録されました。しかし、シーズーはラサ・アプソと混同されることが多く、区別するためにシーズーという名前に改められました。シーズーは、イギリスからアメリカや日本などにも輸出され、世界中で人気の犬種になりました。   

シーズーはどんな性格をしているの?

シーズーは、王宮で飼われていたこともあり、気品と威厳を持った犬種です。しかし、それと同時に活発で陽気な性格もしています。シーズーは、人や他の犬と仲良くすることが好きで、友好的で愛情深い犬種ですシーズーは、飼い主に対して忠誠心が強く、甘えん坊で寂しがり屋な一面もあります。シーズーは、頑固で自己主張が強いこともあり、しつけには根気と愛情が必要です。 シーズーは、小型犬ながらも運動量が多く、散歩や遊びが大好きです。シーズーは、暑さに弱いので、夏場は涼しい場所で過ごすことが大切です。シーズーは、長い被毛を持っているので、毛玉や皮膚トラブルを防ぐために、定期的なブラッシングやトリミングが必要です。シーズーは、食欲旺盛で太りやすいので、食事の量や質にも注意が必要です。

シーズーは、魅力的な見た目と性格を持った犬種です。シーズーは、家族の一員として、あなたにたくさんの幸せと癒しを与えてくれるでしょう。シーズーと一緒に楽しい毎日を過ごしましょう。