【魅力満点!】キャバリアの魅力とその歴史![犬図鑑 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル]1

犬図鑑(か)

キャバリアの歴史

キャバリアの歴史は、17世紀のイギリス王室にまで遡ります。チャールズ1世とチャールズ2世の時代には、この犬種は王室の公式な犬として知られ、王とその家族に深く愛されていました。チャールズ2世は特にこの犬種を愛し、彼の絵画にはしばしばキャバリアが描かれています。この時代のキャバリアは、狩猟犬としても使われており、その勇敢さと忠実さで知られていました。

しかし、18世紀に入ると、イギリスでは短吻種の犬が流行し、キャバリアもその影響を受けてマズルの短いタイプが多く作出されました。これが現在の「キング・チャールズ・スパニエル」と呼ばれる犬種の起源です。1920年代には、アメリカ人のローズウェル・エルドリッジが、チャールズ2世の肖像画に描かれたマズルの長い昔のトイ・スパニエルを甦らせるために懸賞金をつけて広告を出し、マズルの長いタイプの復刻の動きが活発化しました。そして、愛玩犬として改良され、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」として独自に犬種として認められるようになりました。

キャバリアの特徴

キャバリアは小型犬に分類されますが、小型犬の中では少し大きめの体格をしています。大きな垂れ耳に、まん丸の目、短いマズルが特徴で、とても愛らしく優しい顔つきをしています。被毛はシルクのように細くて柔らかく、特に耳と脚には飾り毛があり、王室育ちにぴったりなとても優雅な見た目をしています。毛色はブレンハイム(白と栗色)、トライカラー(白、黒、明るい茶色)、ブラック&タン(黒と明るい茶色)、ルビー(赤茶色)の4種類があります。

キャバリアの性格

キャバリアは明るく天真爛漫な性格をしており、いろいろなことに興味を持ち、遊ぶことも大好きです。また、他の犬や家族以外の人にも友好的で、攻撃的な面はほとんどない穏やかな犬種です。王室育ちの性格ゆえ、怒られることは非常に苦手で、トレーニングには「褒めて伸ばす」を心がけるとよいでしょう。

キャバリアの飼い方

キャバリアは比較的体臭が少ない犬種と言われていますが、毎日のブラッシングが必要です。また、垂れ耳のため、耳掃除もこまめに行う必要があります。運動量はさほど多くはなく、日々の運動は気分転換やストレス発散程度でも大丈夫ですが、適度な外出は健康維持のためにも大切です。

キャバリアの健康

キャバリアは遺伝的に心臓疾患が多いことが考えられます。中には若齢で心臓疾患を発症してしまうケースもあり、それが寿命の低下に影響していると考えられます。定期的な健康診断を受け、早期発見に努めることが重要です。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、その歴史と特徴から多くの人々に愛され続けている犬種です。その愛らしい外見と温和な性格は、これからも多くの家庭で愛されることでしょう。キャバリアとの生活は、その歴史を感じさせる貴族的な雰囲気と、家族の一員としての温かみを兼ね備えています。この犬種の魅力を知れば知るほど、その愛情深さと忠誠心に心を打たれることでしょう。キャバリアと共に過ごす時間は、きっとかけがえのないものになるはずです。