ゴールデンレトリバーの歴史と特徴:世界で最も人気のある犬種になった理由[犬図鑑 ゴールデン・レトリバー]1

犬図鑑(か)

正確な起源は不明ながら…

ゴールデンレトリバーの正確な起源は分かっていませんが、一説によると19世紀中頃、スコットランドのトゥイードマス卿によって黄色い被毛の子犬たちと一頭のみ黄色い被毛をした子犬が生まれました。この子子犬は「ヌー」と名付けられ、スコットランドのダッドリー伯爵(のちのツイードマウス卿)に飼われることになります。

ダッドリー伯爵に引き取られたヌーは、当時ツイード川流域だけで飼育されていた珍しい犬種「ツイード・ウォーター・スパニエル」と交配を行い、4頭の子犬を授かります。猟を趣味にしていたダッドリー伯爵は、このうちの1頭を基礎犬とし、様々なハンティングドッグの特性を持つ新しい犬種を作出しようと試みました。

活躍の舞台へ

ゴールデンレトリバーは、その高い狩猟能力や人間への友好性、共感性などで様々な分野で活躍しています。日本では1980年台前半に大型犬ブームが起こりましたが、ゴールデンレトリバーはその中でも特に人気を博しています。

1908年にイギリスで開催されたクリスタル・パレス・ショーという大きなショーに登場したことや、アメリカの第38代大統領ジェラルドフォードの愛犬としてメディアに紹介されたことなどがあり、ゴールデンレトリバーは一躍多くの人々に愛されている素晴らしい犬種になり、その魅力や特徴が広く知られるようになりました。